起業で失敗する理由-「起業の科学」の要約

起業

スタートアップでやってはいけない事(要約)

詳細なビジネスプランは作らない

初期の段階で詳細なビジネスプランを作ろうとする。投資家向けもあるだろうが、それを正解であるという前提に立ち、課題仮設やソリューション仮設を検証することが徹底できなくなる。プロダクトのスプリントを素早く繰り返すのに注力すべき。

PMF前に正確な資金計画は無駄

売り上げの見通しが実現できる可能性が高まれば重要になるが、絵に書いた餅に重要な時間を費やすのは無駄。

レポート作成は無駄

一般企業では社内(特に上司)での報告書作成は大事な仕事だが、スタートアップにとってはいち早くメンバーに報連相をすることが重要である。

まあまあ好かれるプロダクトは作らない

大企業でありがちな社内忖度のためのプロダクトになってしまい、まあまあの評価を良しとしない。本当のイノベーションを起こすには一部の人に熱狂されるようなプロダクトを目指すことが大事である。

詳細な設計書はいらない

ターゲットとなる顧客との対話を繰り返し、フィードバックをもらいながらアイデアやプロダクトに磨きをかけながら開発を行うべき。特にエンジニアに自分の仕事の範囲を限定したがるメンバーはいらない。

最初のビジネスモデルに執着しない

想定したビジネスモデルは常にターゲットの反応次第で変わるも。柔軟な頭、素直さ、スピードが大事である。

競合を意識しすぎない

競合の会社をベンチマークしすぎて、追随型にならないようにすること。また、差別化を意識しすぎてターゲットの声をを反映できない、独りよがりのプロダクトになってしまう。独自のビジネスモデルで競合優位にたつことが大事。

便利機能をたくさん実装しない

初期の段階からあったらいいだろうという機能をたくさん実装していまい、コア機能に絞り、その実現に邁進することが大事である。コア機能をぼやけさせないこと。

最初からデザインやユーザービリティの細部にとだわらない

完成度を高めようとリソースを投入するのは無駄。70%程度の完成度でローンチを行い、しかっかりと市場のフィードバックを改修を繰り返し完成度を高めていく。

積極的に人を雇わない

ビジネスモデルが出来上がるまでには必要なプロセスやメンバーの役割も明確でなく、誰でもが何でもやるという気概が必要。特に採用してはいけないのは特定分野のスペシャリストだ。ソリューションに直結し、プロダクトは課題ドリブンではなくソリューションドリブンになりかねないからである。顧客のフィードバックを受け改善を繰り返していくうちにプロダクトは変化する。必要な人材も変わってくるものである。

経歴や大企業出身者は採用しない

ビジネスに箔をつけるために大企業出身者を雇うと必ず失敗する。メンバーと一緒にあらゆる仕事を分け隔てなく、ほんとうに汗をかいてくれる人材であれば良いが、大企業病を罹患している人材が多い。メンバーより高い報酬を出し、かつチームワークを乱し、なにも良いことはない。

パートナーシップや独占契約は時期尚早

PMF達成もせずに大手企業とパートナーシップを組むことでビジネスのスケールアップを加速させようとするが、大手企業からのいろいろな要求が強くなることもある。これでは下請け仕事のようになってしまい、スモールビジネスになりかねない。

マーケティングやPR活動に注力しない

重要なアクションではあるがPMF達成もなく、ユーザーを集めてもプロダクトへの評価が落ちるだけ。プロダクトを磨くためにどんどん顧客と対話することが大事である。

専門家のアドバイスに頼らない

専門家に頼りすぎてしまうのでは危険。求めるのは助言まで。あくまでもオーナー自身が最終ジャッジを行うこと。

VCに積極的にアプローチしない

PMFを達成していない状況でピッチに参加すると、説得性に欠けるものとなり、結果としてバリエーションが低くなり不利な株式を放出することになる。PMF達成とある程度のトラクション獲得は必須である。

絶対と言うことではありませんが、概ねそんな感じだと思います。お金があれば上手くいくものでもないですし、調達するためにもそれなりの説得性(エビデンス)がいります。プロダクトを市場に合わせ、どれだけ磨けるか、そして早い段階でどれだけトラクションを獲得するかが事業のスケールアップに比例するかと思います。いつも壁にぶち当たり、そして乗り越える気力と精神力が起業家として必要なことだと痛感します。決して、私は順調に事業を推進出来ている訳ではありませんが、そう簡単に諦めないことです。道は開けると信じてます。

 

 

 

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